令和2年産まで、最多獲得31回の特A評価は魚沼産コシヒカリだけ!
先日、一般財団法人 日本穀物検定協会が令和2年産米の食味ランキングを発表しましたね。その中で、魚沼産コシヒカリを含む53銘柄が特A評価を受けました。
が、これはあくまでも、魚沼産コシヒカリ全体に対する評価であり、ある一つの農園や地区についての評価ではありません。
よく、自分たちの地区は特A地区という表現をしている農園さんがいらっしゃいますが、特定できるところのお米はつかっていないと農業関係者の間では言われております。噂で、どこのお米を使っているらしいとは聞いたことがありますが、協会が公表していませんし、魚沼産コシヒカリが評価をうけているわけなので、特A評価は魚沼全体への評価であり、あえて地区という表現をするならば、魚沼全体が特A地区ということになります。
ここで、米の食味ランキングについて、おさらいしておきましょう。
米の食味ランキングとは?
一般財団法人 日本穀物検定協会が良質米作りと米の消費拡大に役立てるため、昭和46年産米から、全国規模の代表的な産地品種について食味試験を行い、その結果を食味ランキングとして発表しているものです。
特Aという評価基準ができたのは、平成元年から。
令和2年は栄えある50回目の食味ランキングとして、令和2年産米の154の銘柄について食味試験を実施しています。そして、特A獲得が過去3番目に多い53銘柄が選ばれました。
実際の食味試験はどういう試験をするの?
協会が選抜した専門の評価員20名が、白ご飯の「外観、香り、味、粘り、硬さ、総合評価」の6項目について、複数の産地が混じったコシヒカリのブレンド米を基準に比較して、評価をする方法で食味試験を行います。評価員はグループに分けられ、グループごとに試食の順番を変え、偏りをなくして試験をしています。
評価は?
基準のブレンド米と同じは「0」、基準より良いか不良かにより、「わずかに、少し、かなり」の3段階に区分して、「±1・±2・±3」として、評価値を求めます。
食味ランキングの区分は?
以上のようにして、出された食味試験の総合評価に基づき、基準米よりも特に良好なものを「特A」良好なものを[A」、おおむね同等のものを「A´」やや劣るものを「B」、劣るものを「B´」トランク付けされています。
令和2年産米の食味ランキングの結果は?
特Aが53銘柄(昨年より1銘柄ダウン)
Aは77銘柄(昨年よりも4銘柄アップ)
A´は24銘柄(昨年より4ダウン)
BやB´はなかったようです。
特Aランクのお米たちは?
特A評価獲得数が昨年の54から53ということで、一つしか違わないのですが、詳細を見てみると、出入りがあり、それぞれの銘柄、農家さんや関係者の悲喜こもごもが見えるようです。私たちも、29年に魚沼産コシヒカリのまさかのランク落ちがありまして、その時を思い出してしまいました。。。
品種ごとの特Aランク獲得産地数
特Aを取っている品種の中で、16銘柄がコシヒカリです!群を抜いて第一位。53銘柄中30%をしめていますね。日本人が好むお米ナンバーワンと言っていいのではないでしょうか。
次は5銘柄が特Aを獲得している、にこまるです。そして、きぬむすめ、つや姫と続きます。
また、惜しくも、特Aが0になってしまった品種はあきたこまち、とちぎの星、なすひかり、まっしぐら、みずかがみ、森のくまさんなどです。
きっと産地のみなさん、地域を挙げて良食味のお米ができるように、一丸となって努力され、さらに良いお米が生産できるようになるのだと思います。
まとめ
平成元年からの特Aランク一覧表をみると、43道府県のお米が名を連ねており、日本がお米の国だということを再認識させられます。
全国のお米にかかわる皆さんの努力が美味しいお米をたくさん産出する原動力になっているのではないでしょうか。
みなさま、お米をたくさんたべましょう!