魚沼産コシヒカリ 無洗米と白米の炊き方の違いは?水の量は?
魚沼産コシヒカリを生産販売する私たち魚沼農耕舎では、この度、新たに無洗米を発売開始いたしました。
この度、無洗米を販売するにあたり、おすすめの炊き方を実証してみました。そこで、炊飯器で魚沼産コシヒカリの無洗米を炊くときの水分量、浸漬時間などについて、わたくし米食味鑑定士がご紹介いたします。ちなみに炊飯器は、「米・食味分析鑑定コンクール」でおなじみのタイガー魔法瓶、型式は異なりますが、JPC-Gという5合炊きの炊飯器で炊いております。
無洗米とは?
無洗米とは、研ぎ洗いをせずに炊飯できるように肌ぬかを取り除いたお米で、1991年に誕生しています。
無洗米にする方法にはいくつかあり、ぬか式、タピオカ式、水洗い式、その他研磨式などがあります。
今迄の精米工程の後に、無洗米加工をして作られますので、どんな銘柄でも無洗米にすることが出来ます。(引用:全国無洗米協会webサイトより)
研ぎ洗いが必要ないので、時短だったり、研ぎ水を流さないのでエコだったりしますよね。
そのためか、無洗米以外は購入しない、と決めていらっしゃる方もいらっしゃるようです。私が実際に伺った方々は、30代から40代の方で、夫婦ともお仕事をお持ちで、フルタイムでされている方々でした。
洗い方は?
洗わなくても炊けるのが無洗米なので、内釜に直接お米を入れて、水を入れてさっとひと混ぜしたら、そのまま炊飯することが出来ます。
お米を洗うために、ざるやボウルを用意する必要もなく、お釜にお米を入れて、水を注ぎ、さっと炊飯を始められるので、水が冷たい冬には特にありがたさを感じました。
水の量は?
無洗米の水の量は、ネットで調べてみますと普通の白米よりも多い水加減が推奨されています。私たち魚沼農耕舎では、白米と水の量は1:1で炊飯することをお勧めしていますが、無洗米はやはり多めがいいようです。
なぜなら、乾物であるお米は、洗っている間にぐんぐん水分を吸収していきますが、無洗米はその工程がありません。お米が吸収される分のお水を多く入れてあげる必要があります。
実証したところ、私たちの魚沼産コシヒカリは1合(180ml)につき、180mlのお水とさらに40ml程度のお水を加えてあげることで、ちょうど良い水加減になりました。
もちろん、柔らかめがお好きな場合は、もう少しお水を増やして調整してみてくださいね。
おすすめポイントその1!
水を入れたら、一混ぜしてあげる。
乾いたお米に水を注いでいくと、一部分が固まってしまうところが出てきます。水を均一にお米に回すことが必要なので、手か木べらのようなもので、一混ぜするのがおすすめです。
おすすめポイントその2!
無洗米の炊き方で、次にお勧めしたいのは、浸水時間を設けることです。
普段の白米の時には、浸水時間は不要と説明している私なのですが、無洗米には必須!と感じています。
実験で分かったことなのですが、通常炊飯器に設定されている炊飯標準コースには、浸水時間が含まれています。ただ、無洗米にはその時間だけでは不足気味、30分は浸水時間をプラスした方が、水分量が均一で、ふっくらしたごはんが炊き上がりました。
みんなの感想
「これだったら、無洗米かってみようかな」
「ふっくらたけてるね。無洗米おいしい!」
「無洗米って手間がかからないから、いいね!」
などなど、魚沼農耕舎職員から出されました。
不味いのではないかという先入観を持っていた無洗米でしたが、不味くないどころか、美味しい!無洗米もいいかも、と思いました。
今回は炊飯器での実験でしたが、圧力鍋でもやってみたいと思います。