魚沼産コシヒカリ玄米の炊き方は奥が深い その2
自分たちの作った魚沼産コシヒカリを美味しく食べていただくために、美味しい炊き方をご紹介している私たち魚沼農耕舎ですが、最近、「玄米は精米と同じでいいのでしょうか?」「どう炊いたらよいですか?」などのお問い合わせをいただくようになったことから、玄米の炊飯実証試験が始まりました。
その1に引き続いて、実証内容をレポートします。
「玄米ごはんの炊き方には正解がない。」
白米の場合は、この炊き方をご提案すれば、ほぼ皆さまに喜んでいただけるという答えのようなものがあるのですが、玄米ごはんの場合、まず炊飯器による炊き上がりのごはんの違い、更に食べる人の”個人の好み”が非常にかかわってくるということが、社内で実証、試食するうちに痛感するようになりました。今後、玄米の炊き方を追求していきますので、お付き合いいただければ幸いです。
玄米炊き方実証その2の洗い方:お米をすり合わせてとぐ
洗い方はお米を傷つけないやさしい洗い方で試した前回とは異なった方法で、ネットで見つけたり、おすすめされている”お米同士を擦り合わせてとぐ”方法を試しました。
内釜の中に水を入れて、その中にお米を投入します。たっぷりの水の中で、お米同士をすり合わせて洗います。
2回水を変えて3回すり合わせて洗ってみました。すり合わせて洗うことで、表面に傷がつくのか、研いだ水はやさしく洗った時と比べて、かなり濁りました。
実証その2浸水時間:なし
浸水時間はその1と同様にやってみました、お米の味が水に溶けださないように、浸水しないで炊いてみます。
その1と変えたところは、研ぎ方だけ。一つずつ違ったやり方で、炊くことで何が炊き上がりに、どのように変化をもたらすのかを検証するためです。
玄米コースで炊く
そして、前回同様玄米コースで炊きました。ちなみに使用した炊飯器はパナソニックのスチーム&可変圧力IH式タイプのものです。
玄米コースで炊くと95分くらいかかりました。結構長いですね。
さて、その2の玄米ごはんの感想は?
色はその1よりも若干薄めになりました。
炊く時の香りは弱く、香ばしさはあまり感じませんでした。表面にこすり合わせたために水分の吸収がよかったためか、炊くときに水が足りなくなってしまったようでおこげが出来ました。
また、お米をすり合わせたことで表面に傷がついたからか、粒感を感じる噛み応えのあるハリのあるごはんではなく、パサパサ感を感じるごはんになってしまいました。その1のごはんを食べたときに感じた、プチプチ感はなかったです。
やさしく米をすり合わせているようで、この研ぎ方はごはんの味を、特に食感に影響を与えるということがわかりました。(その3へ続く)