農耕舎通信

コロナ禍で応募が急増!~農業で働くには?~

コロナ禍で応募が急増!

【農業で働くには?】農業で働くには、こんなことが求められます!

コロナ禍だからでしょうか、最近、急に求人応募が増えています。

そこで、稲作農家の実際の現場ではどんな仕事をするのか、休みは取れるのか、どんなことが求められるのかなどなど、実状を踏まえてお伝えいたします。農業でもお米を作る稲作や野菜や花を作る園芸、牛や豚などの動物を育てる畜産などがあるため、一概には言えないのですが、ここでは魚沼の稲作農家を一例としてご紹介いたします。

この記事を読んでいただければ、自分が農業に向いているのかどうかがわかるだけでなく、稲作農家はどんな人材を求めているのかがわかります!

 

 1-どんな仕事をするの?

 魚沼の稲作農家の一年

春 

・土づくりの資材散布

・育苗ハウス建て(豪雪地のため、育苗ハウスは毎年建てては取り壊します)

・籾を播いて苗を育てる

・田んぼの耕起、代掻き、田植え

・溝切り

・防除

・草刈り

・穂肥散布

・稲刈り

・籾を乾燥し、殻をむきお米にする

・田んぼの秋耕

これらを行うために、新潟では、何故か霧がでないのに、ミスト機と呼ばれる動力散布機を背負って、田んぼに散布作業をしたり、トラクターに乗って耕起や代掻きをしたり、田植え機に乗って田植作業をしたり、様々な機械を使って作業をすることになります。また、田植えをしてから、ずっと田んぼの水を管理すること、水路を管理することも大切な仕事です。

農家によっては、お米以外にも作っているものがあれば、並行する形でその作業も入ってきます。私たち魚沼農耕舎の場合でいうと、そばも作っているため、夏から、そばの圃場の除草、耕起、播種作業も入ってきます。

また、冬期間、魚沼は雪に閉ざされますので、道路除雪が主な仕事になっています。

 

2-働き方はどんな感じ?

普段の一日のスケジュール

 8:00出勤

17:00退勤

農繁期の田植え時期は

 7:30出勤

18:00退勤

農繁期の稲刈り時期は

  8:00出勤

18:30退勤

私たちは田植えの時期が一年で最も忙しい時期で、適期に田植えをする必要があるため、残業が一番多い時です。

役職により、差はありますが、最も忙しい5月でも、1時間から2時間半程度の残業になっています。

休日は、農家により異なると思いますが、週休二日で農繁期は別というところが多いようです。私たちも基本的には土日祝日休みですが、農繁期は4週4休です。

そして、農業が他業種と決定的に違うのは、雨だからできない作業があるということです。そのため、雨なのでその日の作業は休み、晴れの日に休日出勤して作業を行う、ということもあります。

3-やりがいは?

農業は、工業製品を作るのとは異なり、天候に左右されることが多いので、全く同じように作れることはありません。

その状況に応じて臨機応変に仕事をする必要が出てくる場面が多く、工夫が求められる仕事です。

自分たちの工夫次第でお米の収穫量を増やすことができ、利益を増やすこともできるという伸びしろが大きいのが農業です。

また、「食」という人の命を支える根元である農業を担っているという誇りを持って働ける職業です。

4-どんなことが求められる?

まず、一日外作業ができる体力が必要です、屋外が苦手という方は向いていません。

屋外作業が好きな方であれば、経験がなくても大丈夫です!

稲作農家はその季節によってする作業が違います。いろいろなことを覚えなければなりません。

自分の知らない新たなことを学ぶのが好きな人に向いています。

そして、田んぼは一枚一枚、土質、水の状況、形など特性があり、天候も毎年同じではないため、それぞれに合った対処法をしなければならないことも多く、臨機応変に柔軟に対応できる力が必要です。

また、機械作業などもありますので、しっかり学んだことを実践できる人、危険を伴うこともありますので、勝手な判断で作業をしないことも重要です。

その他、分からないことは、自分で勝手に判断せず、分かる人に自発的に聞けるということも非常に重要です。

また、農業は今、大きな変化の中にあります。過去と同じことだけに甘んじないで、新しいことにチャレンジしたいと思う、変化を恐れないことが大切です。

5-どんな人たちが働いている?

ここでは、実際私たちの職場の声一部を紹介したいと思います。

30代勤続18年(他業種→農業)

農業の魅力は、色々な作業があり、飽きがこないところ。いろいろな機械操作ができるのもいい。毎年毎年違うので、工夫が求められる。その都度、臨機応変に対処していく必要があり、難しいこともあるがとてもやりがいがある。

 

40代勤続1年(他業種→農業、他の農業法人の経験あり)

他の農業法人に比べて、ここは休みが多く、有休や代休も使えて働きやすい。

農業の好きなところは、秋に迎える収穫の喜びがなんといっても大きいこと

 

30代勤続3年(他の農業法人の経験あり)

農業は自然の中で働けるのがいい。地域の人との触れ合いもあるのが好きです。

他の農業法人より、お休みが取りやすく福利厚生がしっかりしている点と、事務所の設備が整っていると思います。

 

40代勤続11年

いろいろな機械乗れるのが楽しい!!

日本人の主食であるお米を作って喜んでもらえるのが何よりうれしい。

自分は以前、自営業だったので気にならないが、農業は自然と生き物相手なので、大型連休は人と同じに休めないし、作業も天候に左右されることが多い。

 

50代勤続9年(色々な業種経験→農業、他県出身者)

四季の移り変わりを感じながら仕事をできるのは素晴らしい事だと思う。

お米を販売していると、お客様に喜んでもらうことや、感謝されることも多く、日本人にとって特別なお米を作って販売しているということを誇りに思う。小さい職場なので、やりたい!と思ったことを自由にやらせてくれたのが、勤め続けられた理由だと思う。

 6-働けるかどうか試したい!

上記の記事を読んで、是非、農業で働いてみたい!と思ったあなた。

私たち魚沼農耕舎では、会社見学、職場体験、インターンシップを随時受付しています。

 

 

私たち魚沼農耕舎とは

新潟県の魚沼市の北部にある山あいの小さな田んぼ、約1000枚で主にお米とそばを作っている、一般財団法人です。

こんなところでお米やそばを作っています。

私たちについてもっと知りたい方はWEBサイトへ